1.山の中でパーティ!
1.山の中でパーティ!
2.どんなスロープ?
3.リフト、連絡バス
4.アクセス、ホテル
5.人、レストラン、ショッピング
6.リンク
7.滑走記録
みなさんはサンアントンをご存知でしょうか?
サンアントンを一言で言えば
アルプスの中の六本木
です
サンアントンは
オーストリアの中でも最大級のエリアを持ったスノーリゾートです。
雪も多いし、オフピステも豊富。
しかし、サンアントンの魅力はそれだけではないのです
「素朴な田舎のリゾート」 とか
「基礎スキーの聖地」 とか
こういったコメントはサンアントンの魅力をぜんぜん伝えていません。
現地の人の一番の目的は 「滑る」 というより
「飲んで楽しむこと」 です
もう一度言います
サンアントンとは
アルプスの中の六本木
です
もちろん六本木のようなビル郡はありません。
でも楽しいバーが乱立している点では六本木です
滑った後は、飲みましょう! 踊りましょう!
あんな楽しいスキー・スノーボードの楽しみ方を
私は今まで知りませんでした。
ただし二日酔いにならないよう気をつけましょう。
やはり滑ることも忘れちゃいけないんでね!
そして、このサンアントンの真の姿を十分に味わいたければ
ホテルは街中に取ることをお勧めします
ということで、まずはここから始めましょう!
サンアントンでいちばん印象に残ったのは
「 MOOSERWIRT 」!!!
なによりも、この店を紹介しないことには
サンアントンのレポートにはならないと思います。
日本語のwebsiteやガイドブックで
この店を紹介したレポートを
私は見たことがありません
でも英語でwebサーチするとこの店の情報だらけです
youtubeにも映像が山盛り載ってます
みんな口をそろえて絶賛しています
こんなコメントすら見つけました
「The World's Wildest Ski Bar」
(世界一ワイルドなスキーバー)
もう1軒 Krazy Kanguruh (クレージーカンガルー)
というバーも評判いいですね。
なぜ日本語での情報がまったく無いのでしょう???
またまた感じてしまう「ガラパゴスジャパン」ですね
(世界から隔絶されたニッポン)
もちろん「滑る」という意味でも、
サンアントンはすばらしいのですが
午後3時以降のサンアントンの情報が無いのは
絶対におかしい!!!
みなさん、英語でウェブサーチしましょう。
本当のサンアントンがわかります
もちろんドイツ語ができる方は、もっと情報があふれていると思います
MOOSERWIRTとはサンアントンの街に降りてくる途中、
ゲレンデの中にあるバーです。
「ゲレンデの中!!!」です。
ふもとの町の中ではありません
夕方、サンアントンの街に向かって山を滑り降りてくる途中、
1番コースの横にこの店はあります。
行けばわかります
大音量の音楽とともに
そこにはありえないくらいの人が集まっています
まさにすし詰め!!
店の周りに置いてある板の数が半端じゃないし
人の数が半端じゃない。
私が店に入ったのは確か午後3:30ごろ。
まだそれほどは混んでいません。
そのときはまだBGMも静かで普通のバーでした。
でもちょっとしたら音楽のボリュームが突然上がり
スモークが噴き出しました
カクテルライトがくるくるまわり、
まさしくはそこはダンスホールか
ロックコンサート!
それ以降、人がどんどん増えていき
気がつけばみんながスキーブーツ(当然ハードブーツ)を
履いたまま踊っています
(なおサンアントンではほとんどの人がスキーヤーなので
スキーヤーといっても20代、30代が多数います)
バーですからあまり子供はいません
私は洋楽ファンですが
MOOSERWIRTの選曲は
ローカルのヒット曲中心なので知らない曲が多い。
(なんかアプレスキーのCDがあるらしい。。。)
それでも基本的にビードが効いていて
親しみやすいメロディで
初めてでもノリやすい!!
よく覚えているのはこの曲。(YOU TUBEから)
みんな盛り上がっていた!定番ソングみたい。
他にもいくらでもこの曲の映像出てきます
原曲はこちら。
(白熊の歌。アイスホッケーチームの応援歌にもなってるらしい。。。)
Hey, wir wollen die Eisbaren sehen
この曲、気に入りました。
当然曲名はわからなかったし
歌詞も聞き取れなかったんだけど
英語で 「 mooserwirt 」、「 lyrics(歌詞) 」、「 oh, oh, oh 」で
検索してたらすぐに曲がわかりました。
やはりイギリスの観光客もみんなこの曲が気になってたみたい。
ジャーマンメタルって感じ?
DJがマイク片手に動き回って
さらに場を盛り上げます
やがて店内は人があふれ
カウンターにビールを買いに行くのも難しくなってきます。
そうすると、ビールをトレーに乗せて
ウェイターが配りまくっていきます ^^
5:00近くになり、あたりも暗くなってきたので
下山しようと思って、店の外に出ました
他の多くの人はまだぜんぜん飲み続けてます
店の外のオープンテラスもテーブルがあるのですが
そこにも人があふれ
イスやテーブルの上で踊っています
なかには−5度の寒さの中で
ノースリーブで踊っている女の子も。。。
ハッピーでハイ状態!
こんなに楽しい空間があっていいのでしょうか???
これぞアプレスキー!!!
これが「真の」サンアントンの姿です!
ヨーロッパには
宿に戻らずにスキーブーツを履いたまま
飲む習慣があることは前から知っていました
でもここサンアントンはそのレベルが違う!
ぜひ日本の人にも
この オーストリアンスキー文化 を楽しんで欲しいですね。
日本からのパッケージスキーツアーの多くは夕食つきです
ツアーでサンアントンに来ている方は
夕食の時間があるので
飲み続けるのは難しいかもしれません
でもツアーの人も、たまには夕食をパスして、
サンアントンの「夜の」スキー文化に親しむのも悪くないのでは?
※きっと怪我されるのが怖いんでしょうね〜。旅行会社としては。
だから情報を伏せているのかな?
問題はこの後。
フラフラの状態で
残り500メートルのそこそこのアイスバーンの中斜面を
千鳥足ならぬ千鳥ボードで降りました
なおMOOSERWIRTからはバスでも下山できるようです
でも、かなりの人が酔ったまま滑って降りてきます
そして多くの人は暗くなるまで飲んでます
暗闇の中を、酔った状態で滑り降りてくる。
危険ですね〜〜 ^^
中には懐中電灯持参の人も。。。
下記、YOU TUBEからいろいろ抜粋
テーブルは食事を乗せるのではなく、登って踊るためのもの
こうやって酔っ払いが作られていきます
なんか決まった振り付けがあるんだよね〜
建物の中ではこんな感じ
酔っ払ってスキーをはくこともままならない。。。
その2
その3
こうならないように
酔っ払ったあとは、暗闇を滑ります。。。(何も映ってないけど。。。)
こちらは自分で撮った映像。
編集環境の関係で縦方向に圧縮されてます。
見れれば16:9でみてください
そしてサンアントンは
ゲレンデの中ですらこんな状態ですが
街に降りてきてもバーだらけです
音楽ガンガンの踊れるところもあるし
もっと落ち着いたバーもあるし
お好みに合わせて飲み続けられます。
街の中では一番有名。ピカデリー
サンアントンの街の中心では
夜7時8時にはスキーブーツを履いた、
千鳥足の酔っ払いが歌を歌いながら
スキー担いで歩いています
この文化を楽しむためには
宿は街の中心に近い方がお勧めです
なお大晦日のカウントダウン時は
街の中心でもダンスパーティ状態になっていました ^^
個人が持ち寄った花火がものすごい量!
ツェルマットで見たときの数倍。
打ち上げ失敗でしょっちゅう地上で爆発するし。。。
シルベスターディナーを
高級レストランで取っていた紳士淑女も
グラスを片手に持ち、外に出てきて
この騒動を楽しげに見物しています。
とってもとってもクレージーな街です。
クレージーですが
犯罪的・暴力的な感じはしません。
もちろんファミリーもいますしね。
基本はお金持ちのリゾートのようですし。
2.どんなスロープ?
↑ Valluga山頂から
↑ Vallugagratから
サンアントンは日本ではほんとマイナーですねぇ。
ネットで調べても日本語での情報はとっても少ない。
サンアントンを含んだ一帯はアールベルグと呼ばれ
スキー王国オーストリアの最大級のスキーエリアです。
英語版Wikiの情報では
アールベルグの圧雪コースの総距離は260km。
あのエスパスキリー(バルディゼール+ティーニュ)で300Kmです。
似たような規模ですね
なお、圧雪コースは260kmですが、
非圧雪コースが184kmとも書いてあります。
エスパスキリーもオフピステで有名ですから
その点でも似ているかな?
「サンアントン」が日本では一般的な呼び方ですが
「ザンクトアントン」の方が正しい発音。
アルファベットでサーチするときは
「St.Anton」だけではなく
「Sankt Anton」でもヒットします
さらにスペルが St.Anton なので、
「.」 を飛ばしてしまい、一続きにSTANTONと読んで
「スタントン」という俗称もあるそうです。
英語版の公式ビデオでも
「スタントンナムアールベルグ」
って発音してます ^^
雪も多いと評判です。
が、私の感想としては「そこそこ」ってところ。
2010年末は雪は順調に降っていました
普通に滑る分には雪は十分ついていましたが、硬い。
降雪は少ないけど、気温が少ないので持っている感じ。
人口降雪機も多いです
約10年間海外で滑ってきての結論ですが
ヨーロッパはどこでも雪が固いですね。だいたい凍ってる。
柔らかさでは日本がベストかな ^^
次に北米
ものすごく期待していたパウダーですが
7日も滑ったのに、ほとんど滑れず。
降雪はその間、1回あっただけ。
しかも10cmくらいでした。
パウダーをあまり滑れなかったのには
もう一つ理由があります。
理由はまた後で。
アールベルグは大きく分けて2つのエリアに分かれます
「サンアントン、サンクリストフ、ステューベン」 (以下サンアントン側と略します)
と
「レッヒ、ツールズ」 (以下レッヒ側と略します)
です
その他にも Klostere とか Pettneu という
飛び地がありますが行ってないので割愛します。
サンアントン側、レッヒ側ともに
それぞれのエリア内では
バスなどの移動を使わなくても移動できますが
サンアントン側とレッヒ側の間は
コースがあるわけではなくバスで移動します。
(最短10分)
なお、ガイドを頼んで、
かつコンディションさえ整っていれば
サンアントン側からツールズに滑ることができるようです。
サンアントン側は
どこにいっても平均的にかなり斜度が急です。
こちらでは地図上の青い線で書かれている
「ブルーコース」 は一応 「初級者」 斜面です。
でも、ブルーコースでも
しばしば30度弱くらいの斜面が出てきます。
うかつに降雪があろうものなら
たちまち全面コブ斜面に変化します。
コブが無いときは
基本的にアイスバーンの急斜面。
斜面が急な上、固いので
技術的にもカービングはなかなか難しい。
その上、人が多いので、
安全上でもなかなかできません。
またヨーロッパですから、
北米のような計算されて作られたリゾートとは違って
山の地形をそのまま使ってます。
右か左、片方に傾斜したままの長い斜面があらわれます
ボードだとももが悲鳴を上げます
スイッチできないとかなりつらいと思います
つまりボード初級者には地獄のようなところです。
また登りもたまにあります
3,4日目くらいになると
コースも覚えてくるし、
コツもだんだんわかってくるので
(コツ:スピードは常時ある程度キープしておく)
だいぶ歩く距離は減ります
サンアントンの4番コースはこういった部分があります。
全般的に見て
ボードにはあまり向いていると言えないし、
スキーであっても初級者にはつらい斜面が多いです
Tバーリフトには絶対に乗ることになります
初級者は必ず慣れている人と一緒に乗りましょう
通常は2人で乗った方が楽です
スキーの人。
乗るときに足は閉じておくように。
また横の人と並んで立つように。
自分のスキーの先を
パートナーの足の間に入れてしまうと最後です
もう直すことはできません
Jバーもゲレンデの下のほうに何本かありますが
これは乗らなくても大丈夫です
サンアントンの隣、サン(クト)スリストフには
1回しか行っていないので
あまり印象が無いのですが、
やはり中〜急斜面が中心でした。
レンドル・ステューベンも似たような感じですが
やや比較的斜度はゆるいですね
ステユーベンの一番下、S1からS1aは
緩くて初級者にはもってこいだと思います
↓ ステューベンにて
↓ Valfagehrリフト
一方で
レッヒはかなり趣が変わってなだらかです。
下から上までなだらかです。
カービングしたい人にもお勧めですね。
斜面にも変化があって面白いです
ただし上級者にはあまり面白くないかもしれません
ツールズはサンアントンのようにやや急ですね。
ツールズ周辺は一番景色がいいと思います。
パークは
かなり丁寧に整備されたものが
レンドルとレッヒにありました。
空いてます。
ほぼ独占できると思います
ただしテーブルトップキッカーとジブのみで、
パイプは見ませんでした
ゲレンデ全体で
スキーヤーの方がボーダーより圧倒的に多いです。
20:1 〜 50:1くらいか。。。
スキーヤーですが意外とフリーライド系の板は多いです
スキーヤー全体の3割くらいはフリーライド系か?
オフピステの宝庫というのは
周囲の山を見ていてすぐにわかりました
どうやってあそこに行くの?
というようなところに無数のトラックが刻まれています
でも自力でいくのは本当に難しい
もちろんコースの脇にもけっこうおいしそうなところはあるのですが
今まで滑ってきた、カナダ、スイス、フランスなどに比べると
一番、オフピステに入りづらいですね
入りにくい理由は「技術的な」難しさではありません。
この地域の地質的な特徴だと思うのですが
水の侵食でできたような
小さな起伏がたくさんあって
とにかく溝(谷)が多いのです
サンアントン側でもレッヒ側でも同じ。
うかつにオフピステに入ると溝に阻まれて出口がなくなる
オフピステ滑ってる人はご存知だと思いますが
こういった溝は下に水が流れていたりして
空洞が隠れていたりする場合もあります。
事情を良く知らない外部の人間にとっては入りにくいのです。
たとえ空洞が無いとしても
ボードで谷のようなところに降りてしまうと
スノーシューでも持っていないと
上がるのが困難になります
スキーだって上るのは楽ではないですよね。
ということで、
サンアントンでオフピステを楽しむには
ガイドが必須だと思います
その代わり、ガイドさえいれば
無限にオフピステがありそうです
なお今回は私の「へたくそ」ボードがメインだったのと、
降雪があまりなかったので
結局オフピステはほとんど入っていません
次回、サンアントンに来ることがあったら絶対スキーにします
そして間違いなくガイド雇います
急斜面、
オフピステへの超ロングトラバース、
ときどき現れる登り、
すべて考えて絶対スキーの方が良さそうです。
ボードでオフピステを考えている人は
事前に現地と連絡とって
ボードのガイドを確保しておくことをお勧めします。
ボーダーの絶対数から判断してボードのガイドは少ないと思います。
スキーしかやったことの無い人間は
ボードの辛いポイントをあまり理解していませんので。
(トラバースとか、平らなところとか、)
サンアントンには初・中・上級者コースのほかに
「スキールート」というものがあります。
スキールートは原則オウンリスクで滑るオフピステなので
北米のダブルブラックダイヤモンドのような
超急斜面を想像していたのですが
まったく違いました
ここサンアントンでは大変多くの人がスキールートに入ります
初級・中級レベルでも入っていきます
上級者にとってはぜんぜん難しくありませんし、
斜度もせいぜい30度くらい
危険もぜんぜん感じません
単に、圧雪していないだけの斜面で、
コースのルートを示した標識が立っているものです
ですから、中級者でも気軽に入れるし
すぐに踏み固められて
ただの、でこぼこの硬い斜面になります。
滑ってもぜんぜん面白くありません。
まったく期待はずれでした
降雪があった日の朝一ならいいのかもしれませんね
でも私にはそんなチャンスがありませんでした。
サンアントンも他の海外リゾート同様で
スキーヤーのレベルは高いです。
圧雪だけを滑っているような人はあまりいません
なおヨーロッパのスキー場と比較して人が多い方だと思います
圧雪コースも午後にはけっこう雪面は荒れてきます
それでもコースの幅はそこそこあるので
接触したり、コースアウトするようなことはないです。
みんなスピードはけっこうだしますが
自分の実力内で滑ってます。
マナー、安全はみんなが意識しています。
暴走してコースアウトするような人は
滑る資格無し!
あとコース一本の距離も長いです
仲間と滑るときはしっかり集合場所を決めたほうがいいでしょうね
自己中な人はすぐにはぐれちゃうと思います
なおアールベルグ全体で
私が選んだベストコースは
レッヒのRufikopfからツールズにまわっていく38番だと思います
左にはRufispits (山の名前)の美しい斜面。
↓ 縦方向に、まるでクレバスのような溝が入ってて大迫力。
(後ろに豆のように人が写ってます。山の大きさがわかると思います)
そして、右には美しい谷と、谷の奥には険しい山々
これぞアルプスを滑っているという気分になります
斜度もゆるく、誰でも行けます
ただし、テクニック的には眠っちゃうほど簡単なので、
「景色なんてどうでもいいからスリルがすべて」
と言う人にはまったく退屈だと思います。
高速カービングしたい人は、
VallugaからAlpe Rauzに向かう17番でしょう。
幅の広い、見事な中斜面です
かなり硬かったですがスキーで上級者なら
余裕でカービングできます
八方のリーゼンを5倍長くしたような感じでしょうか?
ホワイトリングと呼ばれる
「ツールズ → レッヒ → ツールズ」
の一周コースがあります
ツールズのMadloch-Jochにあがり
スキールート33番でZugに滑り降りて、
Zugからレッヒの山に一度上がり、レッヒの街に降りてくる。
そこからRufikopfにあがって
38番を滑ってツールズに戻ってくると言う
長〜い1周コースです。
時計回り方向のみ可能です。
最後に、わずかですがオフピステ情報
ルートを知らなくても比較的簡単に入れたオフピステは
ツールズのMuggengratから降りる10番コースから
ツールズの街に向かって、
左の山(Hasenfluh)側にトラバースして行った斜面。
斜面は広大で、いくらでも場所があります。
かなりトラック刻まれてましたが
まだまだ踏まれてないところが残ってました。
3.リフト、連絡バス
サンアントンは情報が少ないので、
私もwebから数少ない情報を集めていきました
ただ仕方のないことですが
情報はやがて古い情報になっていきます
私のこのレポートも数年後には
古い情報として扱われるでしょう
たとえばサンアントンのベースから
Gampenにあがる電車はもう存在しません。
普通の高速リフトです
Nasserein地区からはゴンドラで
直接Gampenまであがってこれます。
Rendlにあがるゴンドラの乗り場は、Galzigのゴンドラの乗り場から
歩いてせいぜい2,3分です。
板は脱ぎますが、目と鼻の先といってもいいです。
これは今シーズン(2010/2011)に更新されたようです。
Galzigにあがるのは最新のフニテル。
これは昨シーズン(2009/2010)に更新されたそうです
市販のガイドブックによると
これら最新設備が入る前には
けっこうリフト待ちがあったそうです
でも現在はリフト待ちは無くなり
そのかわりコース上に人があふれてしまっていると
書いてあります。
実際、人はかなり多いですね。
唯一、リフト・ゴンドラ待ちがあるのはGalzigから乗り継ぐValluga1ですね
いつも5〜10分くらい待ちました
Valluga山頂に行く、Valluga 2は4人乗りくらいの
相互に往復する小さなロープウェイ。
輸送力が無いので
さぞ混むかと思っていたのですが
快晴の日でもまったく混んでない。。。
ガイドがついていれば山頂からも滑ることができるが
ガイド無しの人は板を持ち込めない
つまり見物のみ。
だから、Valliga2に乗って景色を見に昇ってくるのは
初めてサンアントンに来た人だけ見たい。
サンアントンにいる多くの人はリピーターのようです。
黄色い有料バス(St.Anton←→Lech)
青い無料バス(AlpeRauz←→Lech)
は健在です
私は青いバスのみ使いました
AlpeRauzからツールズで10分くらい。
そこからさらにレッヒまで行くとさらに10分。
バス待ちは平均して5分も待ちません。
一回だけ満員で乗れないことがありましたが
2分後に次のバスががらがらでやって来ました。
待ち時間も長くは無いので
めちゃくちゃな押し合いへし合いにはなりません
乗れ切れなければみんなけっこう簡単にあきらめます
途中のバス停で乗り降りもあるので
50%以上の確立で座ってました。
途中のバス停ではオフピステから降りてきた人が乗ってきます
青いバスはAlpeRauzから乗る時には全部Lech行きのようです
Lechでは青い色のバスは行き先は複数あります
バスの上に行き先が表示されていますので
「AlpeRauz」と表示してあるバスに乗りましょう。
Zursから乗るときは
行き先はAlpeRauzかLechだけのようです。
4.アクセス、ホテル
サンアントンはオーストリアですが
実はチューリッヒからのアクセスが便利です
オーストリアの首都、ウィーンは
この地図にはぜんぜん入りません。
「自力でスキー場までたどりつける」
という点。
これは大きいです。
もちろん
どこのスキー場だって自力でいけるんだけど
場所によっては空港から後のアクセスに時間がかかります。
しかも長距離バスが必要とかなると
ハードルが高くなってきますよね。
フランスのように英語があまり通じないような国もあるし。
その上、どの程度正確に運行しているかも良くわからない。
その点、サンアントンはチューリッヒから電車でたった3時間!
電車で3時間と言うことは、
飛行機の到着時間が早ければ、
ツアー会社に頼らずとも余裕でその日のうちに
自力で着くことができます
今回はチューリッヒまでの直行便をおさえたので
余裕でした
電車運行も正確だし
「乗換案内」的なページも完備しています
http://www.sbb.ch/en/index.htm
乗り継ぎはチューリッヒ中央駅の1回のみ。
料金は片道&2等で通常料金60スイスフラン(5000円)。
日本から予約する必要はまず無いと思います
行きの電車はフェルトキルヒまではかなりがらがら。
フェルトキルヒでは他の路線も乗り合わせているので一気に混みました
立っている人はいませんでしたが90%くらいは埋まりました
帰りは70%くらいの乗車率でした。
なお、サンアントンの駅では
切符を買う窓口には係員が一人しかいませんでした。
切符購入の列ができていました。
だから、切符を事前に持ってない場合は
余裕を持って駅に行った方が良さそうです。
でも前日夜とかにて切符を買いに行っても
" 夜 " は窓口は閉まってます
ところでチューリッヒからサンアントンに入る場合は
国境を電車で超えるわけですが
イミグレや税関の職員とかは
行きも帰りも誰も来ませんでした
別に私には関係ありませんでしたが
オーストリアで免税を狙って買い物をしていたとしても
スタンプは貰えなかったということです
免税を狙っている人は気をつけましょう
さらに
先ほど長距離バスはうんぬんと書きましたが
チューリッヒ空港からの直通バスが運行されています!!
(運行日に注意)
これなら途中駅で乗り換えも不要!
最終便はチューリッヒ空港19時発。
(22時サンアントン着。所要3時間)
乗換えが無いし、これもラクかもしれません。
片道45ユーロ(5000円)。
なお、事前予約が必要です。
さてさて、個人旅行の話ばかりしていますが
もちろんパッケージツアーで
サンアントンに行くのも悪くはないでしょう。
なにしろ楽だし、緊急時にも対応してもらえる。
お金に余裕のある方や、外国語はちょっと苦手、
という方はツアーの方がお勧めです。
チャーターバスを用意して、個人旅行では
実現不可能なルートも設定していたりします。
でもやはりマージンの分だけ高い。
出費を抑えるなら個人旅行にはかないません。
サンアントンは電車(または定期運行バス)で行けるのです。
なお今回は8月下旬の手配で
17万円のエアチケット取りました!!!
(諸税、サーチャージ含む)
今年はサーチャージが復活した分だけ
去年に比べて、飛行機代がやや高い
(予約は同じ時期です)
ただ
去年はすでに売り切れだった”安価の”チューリッヒ直行が取れたものの、
去年取った”経由”便よりは3万円ほど高い。
(もちろんお金を出せば、直行便ももう少し遅い時期でも取れると思います)
それでも直行便=移動日1日分得するので、+3万円は妥当かもしれません。
日程は日曜日(12/26)から火曜日(1/4)現地発。水曜日(1/5)帰国。
全部で、9泊11日
サンアントン7泊(滑走7日)
チューリッヒ2泊(観光1日)
サンアントンからチューリッヒへの移動日は日曜日だったので
観光に使うことはなく、普通に滑りました。
こちらでは日曜日はお店はしまってます。
なお8月下旬では
すでに土曜日(12/25)発は取れず、
また火曜日(1/4)帰国も無理でした。
宿の予約については
最初は triadvisor などの一般の
サイトで探していたのですが
紹介されている数が非常に少ない
そこでサンアントンのオフィシャルページで空室案内をかけて、
そこでヒットした宿の中から選んで直接申し込みました
Haus Gamberg。 1泊1部屋で100ユーロ。場所は教会の前
二人で泊まるので、つまり約6000円/人/泊 (朝食つき) です
みかけは普通ですが、中はとてもきれい。朝食もGoodでした
エア:170、000円
電車&バス:10、000円
宿(9泊):52,000円 (チューリッヒ2泊含む)
食事は朝食のみですが、交通費&宿で
合計:23万円です
英語はどこでも通じました。
駅、ホテル、レストラン、その他どこでも。
去年(2009/2010)利用したルフトハンザ(エコノミー)では
預け荷物の制限が
スキーの重量も「含めて」20kgでした
今回はスイスインターナショナルエアラインズですが
普通に20kgの荷物と、スキーorボード1セットまで無料。
レンタルも当然普通にあります。
板だけで30ユーロくらいですね
5.人、レストラン、ショッピング
聞こえてくるのはほぼドイツ語のみ。
つまり多くの人がオーストリア、スイス、ドイツの人ですね。
年末年始ではサンアントンにくる
パッケージツアーはあまり無いと思うので
日本人はいないだろうなと予想していたのですが
初日の一本目のゴンドラで
いきなり日本人二人組みと遭遇しました
彼らも個人旅行でした
でもそれが日本人を見た最後でしたね
英語もあまり聞こえてきません。
イギリス人もそれほどはいないようです
英語よりはむしろロシア語のほうを良く聞いた気がします。
Valluga山頂に上がるときはロシアの女性と一緒になり、いろいろ話しました。
彼女はヨーロッパのリゾートをいくつも回っていました。
ロシア人はお金持ちが多いようです。
なお彼女は次回のオリンピック開催地のソチなどの
ロシア内のリゾートにも行っているらしいが
なんとスイスより物価が高いとのこと。。。
サンアントンは高級車天国です。
サンアントンでも高級車ばかりですが、
レッヒ・ツールズではさらにレベルが上がります。
ベンツ・BMW・アウディ・ポルシェ(カイエン)は当たり前で
その中でも高級なクラスばかりです。
日本で買えば700−1500万円クラスの車ばかり。
ツールズではガヤルド(←ランボルギーニです)見ました。。。
スーパーカーでスキー場にくるとはすごい。
ランボルギーニも実は4WDだったりするんで
冬用タイヤ履いてれば走ってこれると思うけど、
わだちがあったらすぐにお腹すっちゃうでしょうね。
きっと晴れた日を選んで帰るんでしょうね。
余裕だな。。。
レッヒではゲレンデ下にベンツのショールームがあるんですよ〜。
試乗用にいつも車が外にずらっと並んでいます。
あと同じくレッヒですが
ゲレンデのど真ん中にアウディが展示してありました。
レストラン
1年前に入ったグリンデルワルトに比べるとかなり物価が安い。
為替の影響も歩けど、やはりスイスは高いのがわかる。
しかも高級リゾートのツェルマットではなく
グリンデルワルトとの比較でも
サンアントンはかなり安い。
グリンデルワルトで外食すると
夕食では毎回4000円/人くらい使っていたけど
今回はその半分くらい
また中華レストランによく行きました
やはりアジアの食事はおいしい
でも味は、グリンデルワルトのジャスミンガーデンには及ばない
ここの名物料理は
オーストリアということで
ヴィーナーシュニッツェル。(うすいカツ)
まあ、これは見た目どおりの味です。
そこそこおいしいけど食べてる途中で飽きてきます
あとコルドンブルー。
料理自体は日本で知っていたけど
これがチーズ入りのヴィーナーシュニッツェルと
いうことを今回、後から知りました。
チキンのグリルがうまかった。
肉も味付けもかなりよかったですね。
↓食べたのはサンアントンの教会の近くのこちらのレストラン。
あとレンドルのレストランで食べたステーキトーストもうまかった
3種類の肉が乗ってて、値段は1300円程度。
あとゲルマン系ですから
当然、ソーセージ+ポテト+ビールですね
でも2,3回食べれば十分飽きてきます。
これはレッヒのRufikopfのレストラン。絶景でした。
スープ(現地発音ズッペ)はうまいです
クリーム系、コンソメ系、
どれもいける!!!
スープはぜひ飲みましょう。
※スープやコーヒーなどを飲むとき「ズズッ」っと音を立てないように!
すごく嫌われます。欧米では基本的なマナーです。
※オーストリアのサンアントンの情報ではないですが
長野県の野沢温泉スキー場にあるレストラン”サンアントン”は
すごくオススメです。
かなりこだわりの西洋料理が出てきますのでお試しあれ!
ショップ
あまりパッとしません。
スポーツ店はありきたりのものばかり。
きれいに陳列してあるけど種類が少ない。
ボードショップも数店あるけど、
日本のショップの方が面白い。
靴、たくさん売ってます。
女性には今はやりのブーツを購入されるのがお勧め。
品揃えが豊富です。
みやげ物屋が少ない、2,3件のみ。
もうちょっとあってもいいのでは?
スーパーは2件見つけました。
教会に近い方、
SPAR(シュパール)には駐車場もあり、
人がたくさんいて夕方は激混みです。
街の中心部に近い
歩行者天国部分の中にもスーパーがあり
こちらは空いています。
本屋がありました。
ここで購入したのが
「WHERE TO SKI AND SNOWBOARD」
この本すごい!!
世界中のリゾートのレポートが載ってます。
(ただし日本はほとんど載っていません)
しかも英語版(UKの出版)。これなら読める!
3000円くらい。絶対お勧め。
日本では知られていない
スノーリゾートがたくさん載ってます
情報も多彩!
ゲレンデの情報もレベル別になっているし、
パークの情報なんかもある。
雪の量や、リフト待ち情報もあり。
さらにアプレスキー(飲み)の情報まで載ってる。
日本には無い完璧なガイドブックです
スイスとは違って
高級品をほとんど売っていません。
時計とかブランド品とかね。
やはりサンアントンはショッピングではなく
飲むための街ですね
レッヒでは買い物ができると聞いていたのですが
買い物ゾーンを見つけられず。
売ってたのはベンツくらい ^^;
日本で買うよりかなりお買い得だけど
さすがに持って(or 乗って)帰るのは無理かと。。。
6.リンク
- サンアントン公式
- アールベルグ公式
- レッヒ公式
- トレイルマップ
- SBB スイスの鉄道(English)
- OBB オーストリアの鉄道(English)
- アールベルグエクスプレス(直通バス)
- 天気予報
Reviews
- welove2ski.com
- onthesnow.com
- powdertravel.com
- dooyoo.co.uk
7.滑走記録
Day1 : 2010.12.27 晴れのち曇り
1. Galzig
2. Valluga I
3. Valluga II (上り下り)
4. Valluga
trail : 14, 17
(Bus : AlpRauz -> Zurs)
5. Zuersersee
6. Muggengrat
trail : 10
(Lunch)
7. Ubungshang
trail : 3
8. Zursersee
9. Madloch
trail : 33
10. Zugerberg
trail : 34, 43
11. Steinmahder
trail : 35
12. Weibermahd
trail : 34
(Bus : Lech - Alp Rauz)
13. Rauz
14. Valfagehr
trail : 12, 4, 1
15. Mulden
Day2 : 2010.12.28 曇りのち雪
1. Kindisfeld
2. Fang
trail : 24
3. Gampen
4. Kapall
trail : 33
5. Mattun
trail : 20, 23
6. Galzig
trail : 5
(break)
7. Osthang
trail : 8
8. St.Christoph
trail : 10, 11
9. Arlenmahder
trail : 17
10. Albona I
11. Albona II
trail : S4
12. Albonagrat
trail : S4, S5
(Lunch)
trail : 2
13. Rauz
14. Valfagehr
trail : 12, 4, 1
15. Mulden
Day3 : 2010.12.29 曇り
1. Rendl
trail : R4
2. Riffel I
trail : R11, R4
3. Maath (thは本当はドイツ語のエスツェット)
4. Gampberg
trail : R6, R11
5. Riffel I
trail : R11
6. Riffel II
trail : R14, R11, R13
(Lunch)
trail : R1
7. Galzig
trail : 6
8. Tanzboden
trail : 10, 11
9. Schindlergrat
trail : 14, 11a, 4, 1
(Break)
10. Gampen
11. Kapall
trail : 36, 24
Day4 : 2010.12.30 快晴
1. Galzig
2. Valluga I
3. Valluga II (上り下り)
4. Valluga
trail : 14, 17
(Bus : AlpRauz -> Lech)
5. Schiegelkopf
6. Kriegehorn
trail : 34
7. Kriegehorn
trail : 34, 43
8. Steinmahder
trail : 46, 34
(Lunch)
9. Rufikopf
trail : 38
10. Schttboden
trail : 38a
11. Trttalp
trail : 3
(Bus : Zurs - AlpRauz)
12. Rauz
13. Valfagehr
trail : 12, 4
Day5 : 2010.12.31 快晴
1. Galzig
trail : 6
2. Tanzboden
trail : 10, 11
3. Schindlergrat
trail : 14, 17
(Bus : AlpRauz -> Lech)
4. Rufikopf
(Lunch)
trail : 38
5. Schuttboden
trail : 38a
6. Trittalp
trail : 3
7. Trittkop
trail : 7
8. Zursersee
trail : 18
9. Seekopf
trail : 15
(Bus : Zurs - Lech)
10. Rufikopf
trail : 38
11. Schuttboden
trail : 38a
12. Trittalp
trail : 3a, 3
(Bus : Lech - Alp Rauz)
13. Rauz
14. Valfagehr
trail : 12, 4, 1
Day6 : 2011.1.1 快晴
1. Galzig
2. Valluga I
trail : 19
3. Valluga
trail : 14, 17
(Bus : AlpRauz -> Lech)
4. Schiegelkopf II
5. Kriegerhorn
trail : 34, 62
6. Hasensprung
trail : 51
7. Rotschroten
trail : 35
8. Hasensprung
trail : 34
(Lunch)
trail : 34
9. Rufikopf I
trail : 38
10. Schttboden
trail : 38a
11. Trittalp
trail : 3a, 3
(Bus : Lech - Alp Rauz)
12. Rauz
13. Valfagehr
trail : 18, S1a
14. Albona I
trail : S1
15. Rauz
16. Valfagehr
trail : 12, 4, 1
(Break)
trail : 1
Day7 : 2011.1.2 曇り
1. Galzig
2. Valluga I
trail : 19
3. Valluga
trail : 14, 17
4. Valfagehr
trail : 12, 4
5. Mattun
trail : 25
(Break)
trail : 24a
6. Nasserin
trail : 21
7. Gampen
trail : 21